購買意欲を高める色は「赤」という通説がありますが、本当のところはご存知ですか?
ボタンのアイコンの色でA/Bテストをしたところ、緑色の方が赤色よりレスポンスが良かった、という結果も出ているのです。
通販広告におけるA/Bテストと色彩心理学の知見から、「売れる色とは?」をお伝えします。
2012年の記事です。
通販事業の現場で使われているKPIを新任担当者でも分かるようにまとめました。
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“売れる”と“色”の意外な関係
広告やWeb、DMなどの制作に携わったことがある方なら、「色」に頭を悩ませたことが、一度はあると思います。
実は、色は人間の行動に大きな影響を与えるもの。
たとえば、
・マクドナルドが、赤と黄色をメインカラーにしているのは、その色が今すぐに空腹を癒したい見込み客を刺激するから
・スターバックスが、緑や茶色をメインカラーにしているのは、リラックス効果があるから
と言われるように、マーケティングに成功している店舗には、色彩心理学が上手に取り入れられています。
通販事業の現場で使われているKPIを新任担当者でも分かるようにまとめました。
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「赤色が、購買意欲を高める」は本当!?
そんな色彩心理のなかでも有名なのが、「赤が購買意欲を高める」という説。
このような共通認識のもと、チラシのオファーやLP(ランディングページ)のバナーなど、「ここぞ!」という場面では、赤色が使われることが多いですね。
ところが、このような通説(?)に反して、
「ネット通販のLPで、申し込みアイコンを赤にしているなら、今すぐ変えた方がよい」
こう話すのが、別の記事でも紹介した加藤公一レオ氏です。
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申込みアイコンで、一番レスポンスが高い色
大手メーカーはじめ、ネット通販の広告支援やコンサルティングを手がける「売れるネット広告社」。
その創業者であり、“レスポンスの魔術師”とも呼ばれる加藤公一レオ社長が自信をもって話すのは、申込みアイコンの色は“緑”にすること、です。
「今まで複数の広告主でテストをしたが、毎回“緑”のアイコンの色が、一番レスポンスが高かった。
多くの広告主は“赤”が目立つ色だと考え、申込みアイコンに“赤”を使って失敗している。
“赤”は注目をさせるには良い色だが、安心して押させるには“緑”の方が効果が高いのである。」
この“緑”が最もクリックされるという傾向、実は、他の分野のテストでも証明されています。
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Firefoxが行ったランダムテスト
WebブラウザでおなじみのFirefoxが、2009年に行った実験のデータです。
ダウンロード用ボタンのバナー色を、緑・青・紫・赤の4色でランダムに変えて、そのコンバージョン率(=ページを訪問したユーザのうち、バナーを押してダウンロードした割合)を比較しました。
<テスト結果>
・緑:77.3%
・紫:76.9%
・青:76.7%
・赤:76.5%
<出典> Firefox is Green
パーセンテージとしてはわずかの差ですが、やはり一番数値が高いのが“緑”。
それ以降、Firefoxでは緑のアイコンが採用されています。
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