通販でお試し商品やトライアルセットを申し込むと、ダイレクトメール(DM)やメールが何通も送られてきますね。
ある健康食品の無料サンプルを請求したところ、70日間に何通ものDMが連続して届きました。
届いた封書やハガキの内容を、分析したところ・・
どうしても、不思議に思えたことがありました。
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目次
本商品購入後に届いた「お礼状」
化粧品や健康食品を通販で購入して、どんな販促施策があるか調べています。
そんなことを以前に書かせていただきましたが、そのなかで驚いたのは、ある健康食品会社から「お礼状」が届いたことです。
無料サンプル請求から本商品を購入。
商品到着から12日後に届いたのは、定型の郵便はがきサイズで、表紙には社員の集合写真が載っていました。
『このたびは、数ある健康補助食品の中から弊社商品を購入いただき、ありがとうございます』
そう始まる文面に、商品の売り込みは一切ありません。
ということは、ハガキ自体は直接売上には貢献しないはずですが、仮にこれを初回購入客全員に送っているとすると…
年間10万人の初回購入客がいた場合、1枚50円としても500万円。
結構なコストになりますね。
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無料サンプル請求から、70日間の履歴を記録しました
この「お礼状」の前にも、実はこの会社からはたくさんの送付物が届いていました。
今年の4月6日に無料サンプル請求をしてからの履歴を追っていくと…
・4月6日 サンプル請求
・4月13日 サンプル到着
・4月30日 DM
・5月20日 DM
・5月26日 本商品注文
・5月28日 本商品到着
・6月9日 お礼状
・6月17日 DM
数えてみると、約70日間で8回の接点が。
紙の送付物だけで、4通届きました。
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繰り返しの顧客接触は、本当に効果があるのか?
ここまでではないとしても、会員誌やニュースレターなどで、熱心にお客様をフォローされている方もいらっしゃると思います。
お客様に忘れられないよう、頻繁に接触するのが大切というのはよく言われますが、でも…
手間とお金に見合うだけの効果が、本当にあるのか?
特に「お礼状」となると、レスポンス広告とは違って、費用対効果は単純に計測できないものですが…
ここで、参考になるかもしれない心理学の法則をご紹介します。
米国の社会心理学者、ザイオンス教授(スタンフォード大)は、数々行ってきた実験の結果、こう結論付けています。
「人間のある対象への好感度は、その対象との接触回数に依存する」
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女子学生の男性への好意の変化
女子学生をA,Bの2つのグループに分けて実験を行いました。
Aグループには、1週間に1回ずつ、4週にわたって【同じ】男子学生の写真を見せ続けます。
Bグループには、1週間に1回ずつ、4週間【毎回違う】男子学生の写真を見せます。
そして、毎週その男子学生に対する好意度を調べると・・・
Aグループでは男性への好意度が【毎週上がっていった】のに対して、
Bグループでは男性への好意度は【ほとんど変わりません】でした。
つまり、接触回数が増えれば増えるほど、好意を持つようになっていったのです。
「歯磨き粉を買うのに迷ったとき、テレビCMで流れていた商品を買っていた」
「何度も訪ねてくる営業マンに発注していた」etc
皆さまにも、そんな経験があるかもしれません。
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ゴミ箱に捨てられないためには?
とはいっても… くり返しの接触が大事だからといって、売り込みの情報ばかり送られてくるようだと、お客様の立場だったら、イヤですね。
毎月同じようなDMが自宅に届き、その中身が商品の売り込みと想像した時点で、「あぁ、またか」と封も切らずに、ゴミ箱に捨ててしまうかもしれません。
では、お客様に嫌がられずにくり返し接触しながら、自社への好感度を上げていくためには?
最近私は、この「ザイオンス効果」のような社会心理学の本をよく読んでいるのですが、そこにダイレクト・マーケティングにも参考になるヒントを見つけました。
後編は「サンプル請求者の引き上げ率を上げるための工夫」でご紹介します!
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