スマホの普及率上昇に伴い、チラシやダイレクトメールにQRコードがついていることが多くなってきました。しかし、実際に効果的なのかや、どのように掲載することで反応率がアップするのか、知らない方も多いのではないでしょうか。この記事では、QRコードの効果や効果的な掲載方法、QRコードの設置の仕方を解説します。
売れるチラシを作るには、QRコードを目立たせる以外にも重要なポイントがあります。
チラシ広告で優良顧客を獲得するための方法を分かりやすくまとめました。
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目次
チラシにQRコードがなぜ効果的?
QRコードは、スマホさえあればその場ですぐに読み込んで貰えることがメリットです。そのため、チラシを送付した相手に問い合わせや購入など、何かしらの行動を起こしてもらえる可能性を上げることができます。
実際にデータとしても出ており、日本ダイレクトメール協会が調査した結果によると、QRコード付きのダイレクトメールを受け取ったことがある方の中で、約65%の方がQRコードにアクセスしているというデータがあります。
ダイレクトメールは個人に対して送るので、多くの方に配布するチラシとアクセス率が異なる可能性がありますが、QRコードを設置することで送付相手に行動を促すことができると言えます。
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反応率が15%上がったQRコード設置のコツ
では、通販業界でQRコードを活用すると、どのような効果が得られるのでしょうか?
ここでは、2社の事例とともに効果を高めるコツをご紹介します。
デザインとサイズを工夫する
あるスキンケア化粧品の企業では、以前からチラシにQRコードを掲載し、同封同梱広告で継続出稿していました。その受注分析をしたところ、WEBから流入した顧客のLTVが高く、ロイヤリティが高いことが判明しました。
そこで、QRコードを表裏2か所に設置し、表面ではより大きく目立つように設置しました。
すると、QRコードを1か所に配置していたチラシより、QRコードの配置数を増やし、目立たせたチラシの方が、レスポンス率が約15%改善されたのです。
QRコードがレスポンス向上に貢献していることがわかります。
アクセスするメリットを伝える
ターゲット層が30〜40代の美容製品通販企業では、コールセンターなどオペレーションコストをかけられないという課題がありました。
その課題と今の市場感を鑑み、WEBからの申し込みに特典をつけ、QRコードも大きめに設置。そのチラシを同梱広告として出稿し、紙媒体からWEBへの誘導を図りました。
その結果、「0.1%のレスポンスが出れば合格」と言われる商材で、なんと4倍を超える0.45%というレスポンスを獲得することができました。
その後も同様の広告を連続出稿していますが、レスポンスが落ちることはなく、オペレーションコストを削減することにも成功しています。
また削減したオペレーションコスト分を、フォローコールなどのアウトバウンドに充て、さらなる受注増加に向けて動いています。
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チラシにQRコードを掲載する際の注意点
反応率がアップしやすいQRコードですが、掲載方法を間違えると正しくサイトに遷移出来ない場合があります。ここでは、掲載する際に気をつけるべきポイントを4つご紹介します。
1. QRコードが読み取れるサイズか確認する
QRコードを正常に読み取るためには、最低15mm×15mmの大きさが必要と言われています。小さ過ぎると読み込めなくなってしまうため、PC画面での確認だけでなく、実際に印刷した上で読み取れるかどうかを確認しましょう。
2. 2mmの余白をつける
QRコードには余白がありますが、余白を削除してしまうと正常に読み取れなくなってしまう可能性があります。正常に読み取れるようにするためには、2mmの余白をつけるようにしましょう。
基本的にはQRコードを生成するツールでは、自動的に余白がついた状態で生成されるので、そのまま配置してもらえれば問題ないです。
※余白がなくても、読み取れる場合もあります。
3. 読み取りやすいように複数のQRコードを並べない
QRコードを2つ設置しなくてはいけない場合、QRコードの間が近すぎると正常に読み込まれない可能性が高くなります。少なくともスマホの画面で読み取る際に、画面に2つ入らないくらいの配置にしましょう。
また、可能な場合は2つのQRコードを1つにまとめるようにしましょう。
4. QRコードのリンク先を間違えない
当たり前のことですが、QRコードのリンク先は間違えないようにしましょう。リンク先が間違っていた場合、正常に表示されなかったり、別のサイトが出てしまったりします。
特に、同じチラシデザインのままでQRコードだけ変更したい場合、デザインと違ってQRコードは一目で判断がつかないため、デザインが固まった時点でQRコードを1度読み取ることをオススメします。
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QRコードを付け加える方法は簡単4ステップ
「QRコードの作成方法がわからない。」
というお問い合わせをいただくことがありますが、QRコードは、誰でもカンタンに無料で作成可能です。QRコード作成から効果測定までのフローをご紹介します。
ステップ1:URLを用意
チラシからの購入やアクセスなどの効果測定を視野に入れ、専用のURLを準備します。WEB広告などで使用しているURLだと、WEB広告+チラシの数値がでてしまうためです。
URLに測定用パラメータを付け、Googleアナリティクスやアドエビスなど測定ツールを用意、設定します。
ステップ2:QRコードを取得
準備したURLをQRコードに変換します。QRコード作成ツールはいくつかありますが、ほとんどのものがWEB上で無料提供されています。
<ご参考>QRコード無料生成ツール
QR Code メーカー : https://m.qrqrq.com/
QR Code Builder : http://qr.ag-media.jp/
ツールにURLを貼り付けて作成ボタンをクリックするだけ、作業は1分程度で完了します。
ステップ3:チラシに配置
QRコードの画像を、チラシに設置します。
QRコードの縦横比率やサイズに注意して設置します。
大きすぎたり小さすぎると読み取れないことがあるので実際に1枚印刷してみるとよいでしょう。
念のため、直URLも記載しておくとよいでしょう。
ステップ4:効果の測定
WEBで用いる広告効果測定ツールやアクセス解析ツール(Googleアナリティクス)を用いて、専用URLからの購入やアクセスを測定します。
電話やはがき経由でのレスポンスと合算して、チラシからのレスポンスを算出します。
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潜在顧客のために「検索窓」も掲載しよう
チラシを起点に購買意欲を持った人々が商品を購入するルートは、電話や、はがきなどのオフライン経由と、QRコードだけでしょうか?
チラシを見た後、WEB上でブランド名や商品名で検索し、口コミを見たり、詳細な商品情報を調べたりして、そのままで購入する場合もあります。
そのような潜在顧客のために、よりチラシからのアクションを起こしやすいよう、QRコードに加えて「検索窓」も用意します。
しかし、仮に申し込みに至ったとしても、それだけでは通常のWEB広告やオーガニックチャネル経由の購入として計測され、チラシの効果としては測定されません。
そこで、専用キーワードを準備し、WEB特典をプラスしてチラシに掲載します。
専用キーワードにリスティングを適用すると、チラシからの購入数の計測が可能になるのです。
例えば、「〇〇〇(商品名) △△△(媒体名)」など、媒体ごとに独自性があり覚えやすい検索キーワードを設定し、リスティングで上位表示させます。
その検索キーワードを「会員限定特典」、「WEB申し込み特典」などと合わせてチラシに記載し、ネット検索からの購入に誘導します。
この手法は、WEB広告との連動が必要なため、それなりの費用や工数が求められます。そのため、媒体ごとの費用対効果をもっと精緻に測定したい場合に使うのが効果的です。
QRコードの対応をした後、次のステップとして導入を検討するとよいでしょう。
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QRコードを掲載する3つのメリット
このように、オフライン広告の受注にWEBを活用することで、さまざまな効果が得られることがわかりました。
WEBからの受注で得られるメリットは、大きく以下の3つです。
メリット1:レスポンスの母数を拡大できる
これまで、オフライン広告で購買意欲を持ったとしても、「電話するのが面倒」「ハガキを出すのが手間」などの理由で購入に尻込みしていた方もいるかもしれません。
そのような潜在層やネットでしか買い物をしない層にも購入を促すことができるため、リーチ母数が大きくなり、レスポンスが上がります。
メリット2:受注業務がオンラインで自動化するため、生産性がアップ
オフライン受注の場合、コールセンターでの受電や受注事務などが発生しますが、WEBの受注はその必要がありません。
コールセンターや事務(ハガキやFAXからの入力業務)など、フルフィルメントのコスト削減につながります。
メリット3:広告の費用対効果の測定がより精緻に
オフライン広告が起点で発生したWEB上での購入を考慮しなければ、オフライン広告本来の効果を測ることはできません。
QRコードや検索窓をオフライン広告に掲載することで、WEBへの流入経路が明確になり、オフライン広告の効果測定をより正確に行うことができます。
スマホでの商品購入は、今後も増え続けます。
また、QRコード決済が普及すれば、QRコード自体ももっと世間に浸透していくはずです。
QRコードや検索窓施策を使って、オフライン広告からWEBでの購入へとつなげ、ぜひレスポンスの違いを実感してみてください。
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