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【わかりやすい】TikTok広告とは?種類・費用とはじめ方

TikTok広告とは、動画SNSである「TikTok」のアプリ上に配信される広告です。配信先やターゲティング、クリエイティブの種類から費用目安など、これからTikTok広告を始めるうえで知っておきたいことをまとめました。

【わかりやすい】TikTok広告とは?種類・費用とはじめ方(サムネイル)

Tiktok広告で売れる動画を作るための3つのポイントをまとめました。
解説資料はこちら
 
 

TikTok広告(TikTok For Business)とは?

 
TikTokとはByteDance社の運営する、動画に特化したSNSです。世界中で30億以上のダウンロード数を誇り、ゲーム系以外ではInstagramを抜いて世界一位。日本では10代を中心とした若年層の利用率が高く、2019年から2年で利用率2倍となり、最近はリーチできる層も増えてきています。
 


主に15秒〜3分程度の短い動画の作成・投稿に特化しています。特殊効果などアプリの機能を活用することで、誰でも簡単にさまざまな動画が作成可能で、TikTokが公式に提供している音源であれば著作権を気にせずBGMを設定することもできます。
 
 

TikTok広告の特徴

 
TikTokは、全画面表示であることや、短い時間で次のコンテンツにスクロールするため、飽きることなくコンテンツを見ることができます。そのため、“ながら見”ではなく集中して視聴することが多くなっています。
 
マクロミルの調査によると主要動画プラットフォーム3種類の平均値と比べて「音声ON率」「全画面視聴率」は約1.6倍の割合となっているかわりに、ながら視聴率は半数程度。他の媒体と比べてコンテンツに夢中になりやすいメディアだと考えられます。
 


そのため、TikTokで流れる広告はストレスを感じるユーザーが少なく、「広告を最後まで見てもらえる」ことが大きな特徴です。広告への心理的ハードルも低く、検索や購入といったリアルな行動にも繋がりやすいため、最近はTikTokの動画がキッカケで商品が売れることを意味する「TikTok売れ」という言葉も登場しました。
 

 

費用目安

 
TikTok広告は、自社だけでアカウントの開設から配信までできる「オンライン運用型広告」と、運営元や代理店を介してのみ出稿できる「予約型」広告があります。さらに、「予約型」は露出方法が異なる4種類にわかれます。
 
「オンライン運用型広告」は、費用対効果が合うように配信しようとすると、ある程度ターゲットが限られる商材の場合は月300万~500万、ターゲットが広い商材で1,200万円程度の予算を組むことが望ましいといわれています。しかし、ターゲットや商材によって必要な予算の振れ幅は大きく変わります。まずは100万円前後でテストを行い、徐々に予算を増やしながら調整していくことがおすすめです。
 
一方「予約型」広告は、大規模なプロモーションに使われることが多く、どれも1回の配信や施策にかかる費用が高い広告です。
各広告の費用については、それぞれ以下を目安に考えると良いでしょう。
 

種類別の費用目安
広告の種類費用目安
1)オンライン運用型広告100万程度~(1ヶ月あたり)
2)アプリ起動時の広告500万円(1日あたり)
3)インフィード広告42万~625万(1日あたり)
4)ハッシュタグチャレンジ1,000万円~2,000万円(1ヶ月)
5)ブランドエフェクト400万円~

 
 

TikTok広告に向いている商材例

 
TikTok広告はさまざまな企業が活用していますが、現時点では過去の事例から特に以下のような商材が向いています。これらの商材・サービスは短い動画でも魅力を伝えやすいことが特徴です。
 

  • 美容/化粧品
  • 生活用品
  • 食品
  • モバイルアプリ/ゲーム
  • 店舗などローカルビジネス など

 
参照元:TikTok for Business活用事例
 
Tiktok広告で売れる動画を作るための3つのポイントをまとめました。
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TikTok広告の種類

 
TikTok広告は、大きく分けると運用型広告と純広告の2種類です。運用型広告は、広告の配信先や効果を見極めながら調整できます。
 
これに対して純広告は、広告枠を購入して配信する広告です。純広告は、さらに「アプリ起動時の広告」「インフィード広告」「ハッシュタグチャレンジ」「ブランドエフェクト」の4つに分けられます。
 

種類一覧
1)オンライン運用型広告
2)純広告アプリ起動時の広告(TopView/起動画面広告)
インフィード広告
ハッシュタグチャレンジ
ブランドエフェクト

 
 

1)オンライン運用型広告

 
TikTok広告を出稿している企業の8割が利用しているのが、オンライン運用型広告です。公式サイトから広告アカウントを作成、配信に必要な各種設定を行えば、費用は1日数千円から始めることができます。一般ユーザーも投稿する「レコメンド」欄、別名フィードと呼ばれる場所にコンテンツの一部として配信されます。
 
配信方式は、配信する目的に沿って以下の7つの中から決めていきます。
 

TikTokのキャンペーン7つ

TikTokのキャンペーン7つ


そのほか、配信先やターゲティング先、入札単価などを設定します。TikTokの広告アカウントを作成すれば、素材がなくてもTikTokが提供しているサポートツールの動画テンプレートを使用して、クリエイティブを自動作成することも可能です。
 
参考:運用型広告オンラインアカウント スタートガイド
 
 

掲載プラットフォーム

 
オンライン運用型広告は同様のフォーマットを使って、TikTokだけでなく動画アプリの「BuzzVideo」やモバイル広告プラットフォーム「Pangle」にも配信可能です。
 
TikTokの広告フォーマットは「9:16縦型動画」「1:1スクエア動画」「16:9横型動画」の3つになり、フルスクリーンで表示される縦型動画が特に推奨されています。
 
TikTokの広告フォーマット
また、BuzzVideoでは「1,200×628横長画像」のフォーマットが加わります。
 
Bizz Videoの広告フォーマット
TikTok以外のプラットフォームの特徴としては、BuzzVideoは30~60代のユーザーが多く、ユーザーの興味・関心に応じて最適な動画を配信するアプリです。ダウンロード数は2,000万以上に及び、アプリのダウンロードやサイトへの遷移など広告への反応も良好です。
 
Pangleは、TikTokやBuzzVideo以外のさまざまなアプリに広告を配信できます。CMを最後まで見ると「〇〇が見られる / 利用できる」といった広告を中心としたモバイル広告の巨大プラットフォームです。デイリーアクティブユーザーは全体で8,000万以上、広告をミニゲームのように自身で操作できる独自フォーマットや、フルスクリーン配信の広告があることなどが特徴です。
 
 

2)純広告(予約型)

 
TikTokでは、一般的なところでいう純広告を「予約型」と呼び、広告枠を一定額で購入して配信します。運用型広告と違い、運営元のByteDance社もしくは純広告を取り扱っている代理店を介して始める必要があり、出稿額も最低で数百万から1,000万円を超える広告です。
 
TikTokでは、

  • 「アプリ起動時の広告」
  • 「インフィード広告」
  • 「ハッシュタグチャレンジ」
  • 「ブランドエフェクト」

の4種類があります。
 
参照:TikTokメディアガイド
 
 

アプリ起動時の広告(TopView/起動画面広告)

 
TikTok起動時の広告イメージ
アプリ起動時に表示される広告には、「TopView」と「起動画面広告」の2種類があります。これらは、TikTokユーザーがアプリを利用する際、最初に画面に表示できる広告です。いずれも配信できるのは1日につき2社のみ。Top Viewは縦型フル画面で60秒までの動画広告。そして、起動画面広告も同じ縦型フル画面ですが、動画だけでなく静止画にも対応しています。
 
 

インフィード広告

 
インフィード広告例
インフィード広告は、一般の投稿と投稿の間におすすめの一貫として表示される広告です。そして特徴や利用できる機能が異なる「OneDayMax/Plus」「Reach&Frequency」「BrandAuction」「SparksAds」の4つのメニューにわかれています。利用プランにより費用は異なりますが、40万円程からが相場です。通常の投稿に紛れて配信されるため、広告感が薄まるのが特徴です。
 
 

 ハッシュタグチャレンジ

 
ハッシュタグチャレンジ例
独自のハッシュタグを作成し、ユーザーに投稿して拡散してもらうタイアップ形式の広告で、大規模プロモーションなどに活用されます。プラン内容により費用は異なりますが、2ヶ月で1,000万円程からが費用相場です。
 
 

ブランドエフェクト

 
ブランドエフェクト例
2Dや3D、ARなどを用いて撮影者の見た目を変えられるエフェクトを利用して撮影することで、ユーザーがブランドの世界観を間近で感じることができる広告です。楽しみながら理解を深めてもらったり、価値を感じてもらうことができます。
 
例えば画面上に映った自分の髪や唇などに実際に使用した場合の色を再現して、その化粧品を試用しているような体験を与えることができます。あるいはアニメキャラクターを再現し、ユーザーの動きに応じてキャラクターも一緒に動いてくれるといったことも。TikTokを通じて製品・サービスを体験したり、アニメの世界観に入り込んだかのような体験を提供することもできます。
 
Tiktok広告で売れる動画を作るための3つのポイントをまとめました。
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TikTok広告を始めるには:オンライン運用型広告の場合

 
自社で運用する企業も多い運用型広告の始め方をご紹介します。純広告を配信したい場合は、運用型のように自社では配信できないためTikTokの運営元や代理店に依頼をする必要があります。
 
 

STEP1)アカウントを作成

 
公式サイトからアカウントを登録。メールアドレスもしくは電話番号で本人確認を行います。会社名や業界、支払う通貨(ドルや円)などを入力し、10分ほどでアカウントの開設完了です。次に広告主審査があり、URLや住所、支払い方法入力などを登録します。
 
 

STEP2)広告配信の初期設定

 
広告配信の初期設定
アカウントが設定できたら、広告のキャンペーン内容やクリエイティブの詳細を決めていきます。プロモーションの目的(ブランド認知:リーチ、購買意向:動画視聴数・トラフィック・アプリインストール等、コンバージョン)や予算、配信先、入札方法などを設定。配信するターゲットの選択やクリエイティブ(動画・静止画)、広告文なども設定します。
 
 

STEP3)動画を作成

 
動画の制作方法
広告に使う動画は、クリエイティブのアップロード前に独自のツールを使って作成することもできるようになっています。動画テンプレートの使用や、静止画素材をアップロードするだけで動画を自動作成することができます。TikTokが提供するクリエイティブ編集ツール「TikTok動画エディター」で、使用可能な人気の曲を選んで追加したり、TikTok特有のフォントを追加してテキストの追加やカットの編集などを手軽に行うことが可能です。
 
Tiktok広告で売れる動画を作るための3つのポイントをまとめました。
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TikTok広告の事例

 
TikTok for businessで出稿できる媒体は3種類(TikTok、BuzzVideo、Pangle)ありますが、ここではTikTokとPangleについて事例をご紹介します。
 
 

■化粧品の事例

 

月間広告費300万円
CPA10,000円

 
YouTubeで既に実施している勝ちクリエイティブをTikTokのフォーマットに合わせ制作・運用。初動から10,000円という低CPAでの獲得につながりました
 
 

■男性向けスキンケア用品の事例

 

月間広告費200万円
CPA8,000円

 
競合他社がInstagramでブランディング寄りのアプローチを実施していたため、TikTokではダイレクト寄りのアプローチにし、悩みを抱えた顕在層向けに広告を出稿。他社が獲得できていない層にリーチでき、低CPAでの獲得ができました。
 
 

■スキンケア用品の事例

 

月間広告費250万円
CPA16,000円

 
モバイル広告のプラットフォーム、Pangleから配信した事例。15秒の短尺動画にアンケートを設置したところ、悩みを持つ顕在層へのアプローチに成功し、CPA16,000円ほどで獲得できました。
 
 

■化粧品の事例

 

月間広告費200万円
CPA8,500円

 
商材のメインターゲットは50代。アフィリエイト中心に新規顧客を獲得してきましたが、新たなアプローチ先としてTikTokの運用型広告を開始。リーチできていなかった30-40代の顧客をCPA8,500円で獲得できるようになりました。
 


 
主に若年層から支持されているTikTok。「TikTok売れ」という言葉が聞かれるようになり、TikTok広告で大きな成果を得ている企業も出てきました。そんなTikTokのオンライン運用型広告は、少額からでも始めることが可能です。新たな手法の一つとして検討してみてはいかがでしょうか。
 
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