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【2024年最新】動画広告とは?活用メリットと目的・掲載パターン

動画コンテンツやWebサイトを見ているときに、目にする機会が増えた動画広告。新たな広告手法として活用してみたいものの「どのような広告なのか」「活用価値はあるのか」疑問を抱いている方は多いでしょう。この記事では、動画広告の概要や掲載パターン、メリットやデメリットなどの基礎知識をまとめてご紹介します。

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はじめに

 
「最近よく目にする動画広告とは?どのように活用できそうか知りたい」
「動画広告の活用メリットは?向いているケースはあるの?」
動画広告は今後市場拡大が見込まれる注目の手法です。
動画コンテンツやWebサイトを見ているときに、目にする機会が増えた動画広告。
 
新たな広告手法として活用してみたいものの「どのような広告なのか」「活用価値はあるのか」疑問を抱いている方は多いでしょう。
 
動画広告とは、動画を利用した広告のことです。
YouTubeの冒頭に表示される動画広告や検索画面やWebサイトのバナーに表示される動画の広告などが該当します。
 
動画広告とは動画を利用した広告
 
動画広告は、静止画広告よりも短時間に多くの情報を伝えられるなどのメリットがあります。
 
動画広告を活用するメリット
 
動画広告を有効活用すると、自社のブランディングや売り上げ拡大などに貢献できます。
 
動画広告を活用するとどうなる?
 
動画広告を活用するべきか判断するには動画広告の特徴やメリット、デメリットを把握するところから始めましょう。
 
そこでこの記事では、動画広告の概要や掲載パターン、メリットやデメリットなどの基礎知識をまとめてご紹介します。
 
とくに動画広告に向いているジャンルでは具体的な例を踏まえてまとめており、運用イメージが持てるようになります。
 

【この記事を読むとわかること】

  • 動画広告とはどのような広告なのかわかる
  • 動画広告と静止画広告の違いがわかる
  • 動画広告を活用する目的がわかる
  • 動画広告の掲載パターンがわかる
  • 動画広告を活用するメリットとデメリットがわかる
  • 動画広告が向いているケースやジャンルがわかる

 
この記事を最後まで読めば、動画広告を活用するべきか判断できるようになります。
ぜひ参考にしてみてください。
 
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動画広告とは

ビジネスマンがPCで動画広告を作成している様子
 
冒頭でも触れたように動画広告とは、動画を利用した広告のことです。
YouTubeの冒頭に流れる動画での広告、検索画面のバナーに表示される動画での広告などが「動画広告」に該当します。
 

【動画広告の例】

  • YouTubeの冒頭や中間で流れる動画の広告
  • Tik Tokを起動させたときに表示される動画の広告
  • Instagramのストーリーズやリールを見ているときに流れる動画の広告
  • 検索画面やWebサイトのバナーに表示される動画の広告

 
動画広告は主に下記のような媒体で配信でき、多くのユーザーの目に触れる機会があります。
 

【動画広告を配信できる主な媒体】

  • YouTube
  • TikTok
  • X(旧Twitter)
  • LINE
  • Instagram
  • Facebook
  • Google動画広告
  • Yahoo!動画広告
  • アプリ

 
とくに昨今は、スマートフォンから手軽に動画が視聴できるようになりました。
 
動画を活用したエンタメも増えてきて動画に対する抵抗感がなくなってきているため、動画広告でも興味があれば視聴する傾向があります。
 
動画広告市場規模は下記のように年々拡大しています。中でも「インストリーム広告」「インフィード広告」「インバナー広告」は、動画広告の主流となっています。
 
動画広告の市場規模推計・予測(2020年~2025年)
 
多くの企業が動画広告を活用しており、今後も動画広告の需要は拡大していく見込みです。
 
動画広告はよりリアルに商品やサービスのよさを伝えられる点が大きな魅力です。
 
たとえば、料理の写真では特定の角度から撮影した料理しか伝えられません。
「どのような空間で食べられるのか」「どのように提供されるのか」気になる方もいるでしょう。
 
動画広告なら出来立ての料理から漂うシズル感や料理を提供する空間、他の料理など多くの情報をまとめて共有できます。
 
ユーザーに提供できる価値や商品、サービスのよさがより伝えやすくなり、興味や感心を持ってもらえるきっかけになるでしょう。
 
 

静止画広告との違い

 
動画広告と比較されることが多い広告に、静止画広告があります。静止画広告とは、ポスターやバナーなど写真と文字を使った広告です。
 
動画広告と静止画広告の主な違いは、下記のとおりです。
 

項目動画広告静止画広告
概要動画を使用した広告ポスターやバナーなど写真と文字を使った広告
制作費用静止画広告よりも高い動画広告より低い
伝えられる情報量多い動画広告より少ない
情報の伝え方動画を視聴してもらう手間がかかる目に留まると瞬時に伝わる
向いているケース・伝えたい情報量が多い場合
・躍動感やシズル感など静止画では伝わらない魅力を伝えたい場合
・伝えたい情報量が少ない場合
・伝えたいメッセージが明確な場合

 
静止画広告は、伝えたい情報を瞬時に伝えられる点が特徴です。
ポスターやバナー広告などがユーザーの目に留まれば、それだけで情報を伝えられます。
イベントや新商品発売の告知など、伝達したい情報が少ない場合や明確な場合に向いています。
 

【静止画広告の例】

  • セールや展示会などイベントの告知
  • 新商品発売の告知
  • 日替わりメニューや店舗からのお知らせなど1ページで伝えられる情報の共有

 
一方で、動画広告は、多くの情報を伝えられる点が特徴です。
ユーザーが動画を視聴するひと手間がかかるものの、静止画だけでは伝えきれない躍動感やシズル感を伝えられます。
 
商品やサービスの使用感や導入成果など、静止画だけでは伝えられない魅力を訴求したい場合に向いています。
 

【動画広告の例】

  • レストランの場合:料理を作ってテーブルに運び、食事をする一連の体験を流す
  • 自動車メーカーの場合:新商品の自動車が走行するシーンを流す
  • 旅行会社の場合:海外の風景や街並みを流す

 
このように、静止画広告と動画広告は特徴が異なるため、目的に応じた使い分けが必要です。
 
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動画広告の3つの活用目的


 
動画広告の概要が理解できたところで、動画広告を活用する目的をご紹介します。
 
どの目的も最終的には「売り上げの拡大」や「ブランディングの成功」につながります。どのような目的で活用できるのか、参考にしてみてください。
 

動画広告の3つの活用目的
  • 商品やサービスの認知度の向上
  • LPやWebサイトへの誘導
  • 商品やサービスの理解促進

 
 

商品やサービスの認知度の向上

 
動画広告は、商品やサービスの認知度向上に活用できます。
 
動画広告とは」でも触れましたが、動画広告はソーシャルメディアで配信されることが多いです。
 
総務省が公表している「令和5年版情報通信白書」によると、日本のソーシャルメディア利用者数は2022年時点で1億200万人に到達しています。
 
今後もソーシャルメディア利用者数は増加をし続け、2027年には1億1,300万人に達する見込みです。
 
日本のSNS利用者数の推移・予測
※単位は百万人
参考:総務省「令和5年版情報通信白書」
 
広告は、ユーザーの目に触れることが非常に重要です。
 
一定の利用者数がいるソーシャルメディアで動画広告を配信すれば、ユーザーの目に留まる機会が増えます。その結果、効率よくサービスや認知度を高めていくことができるでしょう。
 

【ソーシャルメディアの中でも「LINE」や「YouTube」の利用率は80%を上回る】
 
ソーシャルメディアの中でもLINEやYouTubeの利用率は80%を上回り、日常的に多くのユーザーが利用しています。
 

ソーシャルメディア名利用率
LINE94.0%
YouTube87.1%
Instagram50.1%
X(旧Twitter)45.3% 
Facebook29.9%
TikTok28.4%

参考:総務省情報通信政策研究所「令和4年度情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査報告書」
 
世代による利用者数の変動はあるものの、動画広告は一定の利用者がいるプラットフォームを活用できることがわかるでしょう。
InstagramやTikTok、Xなどは、ユーザーのシェアによる拡散も期待できます。

 
 

LPやWebサイトへの誘導

 
動画広告は視聴して終わりではなく、Webサイトへの誘導や資料申し込みなど次の行動につなげたいときにも有効です。
 
たとえば下記のように、動画の最後に「商品の購入はこちら」とリンクを設置すると、動画広告を視聴して興味を持ったユーザーが商品購入に進みやすくなります。
 
Webサイトや資料申込みを誘導する画面
 
実際に動画広告で商品に興味を持ち公式サイトで価格や商品情報を確認した後に、商品購入に至っているケースが見受けられます。
 
静止画広告はQRコードの読み込みやユーザーが自ら商品を検索するなど、次の行動へのハードルが高い傾向があります。動画広告ならLPやWebサイトに誘導できるため、ユーザーに起こして欲しい次の行動につなげやすいです。
 
 

商品やサービスの理解促進

 
動画広告は、商品やサービスの理解を促す目的で活用できます。
消費者庁が公表している「消費者意識基本調査」によると、商品やサービスを購入するときに重視しているポイントとして「品質・性能のよさ」が最も高くなっています。
 

商品やサービスを購入するときに重視しているポイント見た目で判断できるとても重視する・ある程度重視するの割合
品質・性能のよさ×94.5%
価格の安さ85.1%
コストパフォーマンス×73.4%
見た目・デザイン73%
アフターサポート×62.5%

※とても重視する・ある程度重視するの合計割合
参考:消費者庁「消費者意識基本調査」
 
上位項目を見ると半数以上の項目が見た目だけでは訴求できず、商品やサービスのよさを知ってもらう働きかけが必要なことがわかるでしょう、
 
たとえば、デザインや価格は静止画広告やパッケージだけでもある程度伝えられますが、品質・性能のよさやコストパフォーマンスは難しいです。
 
動画広告なら下記のような工夫を取り入れながら、商品やサービスの購入判断になる要素を伝えられます。
 

【品質・性能のよさやコストパフォーマンスを伝える例】

  • 商品やサービスの使用シーンを見せて性能のよさをアピールする
  • ビフォーアフターを見せて商品やサービスのコストパフォーマンスを伝える

 
たとえば、腕時計の性能をアピールしたい場合は、高い場所から落とす映像や水に濡れる映像などを見せると性能の高さをアピールできるでしょう。
 
また、サービスの利用前と利用後の成果の違いを映像で見せると、コストパフォーマンスのよさをアピールできます。
 
このように、動画広告なら商品やサービス購入につながる理解促進が可能です。
 
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動画広告の掲載パターン2つ|イラストでわかりやすく解説

 
インストリーム広告とアウトストリーム広告
 
動画広告を活用する目的が理解できたところで、動画広告を掲載するときのパターンをご紹介します。
動画広告の掲載パターンは「インストリーム広告」と「アウトストリーム広告」にわかれています。
 
自社の商品やサービスに合う運用をするためにも、それぞれどのようなケースに向いているのか確認しておきましょう。
 

インストリーム広告動画コンテンツが再生された時にコンテンツに割り込み再生される動画広告
アウトストリーム広告広告枠に表示される動画広告

 
 

インストリーム広告

 
インストリーム広告の画面イメージ
 

インストリーム広告
概要動画コンテンツが再生された時にコンテンツに割り込み再生される動画広告
メリット・動画コンテンツと同じ枠で広告配信ができる
・広告表示画面が大きく訴求力が高い
・ターゲットの絞り込みができる
デメリット・広告制作の難易度が高い
・煩わしさを感じてスキップされる可能性がある(スキップ可能な設定の場合のみ)
向いているケース・動画コンテンツを視聴する層に認知拡大したい場合

 
インストリーム広告は、動画コンテンツが再生された時にコンテンツに割り込み再生される動画広告のことです。
 
インストリーム広告は配信するタイミングにより、下記の3種類にわかれています。
 
媒体によっては最初の5秒のみ視聴しその後スキップができる「スキッパブル広告」や最後まで視聴しなければならない「完全視聴型広告」などスキップの可否の選択も可能です。
 
インストリーム広告の種類
 

インストリーム広告の種類概要
プレロール動画が開始する前に再生する動画広告
ミッドロール動画コンテンツの途中に割り込み再生する動画広告
ポストロール動画終了後に再生する動画広告

 
インストリーム広告はユーザーが視聴している動画と同じ枠内で再生できるため、目に触れる可能性が高い点がメリットです。
 
動画コンテンツと同じサイズで配信でき、ダイナミックな映像や音響などを駆使した訴求力の高い動画広告の配信が可能です。
 
一方で、スキップができるインストリーム広告の場合は、スキップされてしまうと最後まで視聴してもらえません。
冒頭5秒で心を掴む動画制作技術や煩わしさを感じないストーリー制作など、一定のクオリティが求められます。
 
 

アウトストリーム広告

 
アウトストリーム広告の画面イメージ
 

アウトストリーム広告
概要広告枠に表示される動画広告
メリット・動画コンテンツを見ないユーザーに訴求できる
・ユーザーにストレスを与えにくい
デメリット・ユーザーに認知してもらえない可能性がある
・一般的にはミュートが標準仕様になっている
向いているケース・動画コンテンツ以外の媒体で認知拡大を狙いたい場合

 
アウトストリーム広告は、Webサイトやアプリなどの広告枠に表示される動画広告です。
 
インストリーム広告と異なり広告枠で自動的に動画が再生されるため、動画コンテンツを利用しないユーザーにも訴求できる点が大きなメリットです。
 
一方で、広告枠に表示されるためユーザーの目に留まらないと、認知してもらえないケースがあります。基本的にはミュート設定になっているため、音声がなくても興味を引く動画制作が求められるでしょう。
 
アウトストリーム広告は主に下記の3種類にわかれます。それぞれどのような特徴があるのかご紹介します。
 

アウトストリーム広告の種類
インバナー広告Webサイトの広告配信枠に表示される動画広告
インリード広告WebサイトやSNSなどコンテンツの間に表示される動画広告
インタースティシャル広告Webサイトやアプリの切り替え・遷移のタイミングで表示される動画広告

 
 

インバナー広告

インバナー広告とは、Webサイトの広告配信枠に表示される動画広告です。
下記のように、Webサイトのバナー広告枠に表示される動画広告はインバナー広告に該当します。
 
インバナー広告の画面イメージ
 
インバナー広告はDSPを活用すると、リターゲティングやオーディエンスターゲティングなどの手法を取り入れた広告配信ができます。
戦略的な動画広告配信ができるのは、メリットだといえるでしょう。
 
一方で、ユーザーが興味を持たないと視聴してもらえない点がデメリットです。
自動再生設定にしておくと表示されるだけで動画再生はできますが、実際に視聴されていない可能性があります。
その結果、費用だけがかさみ成果につながらないリスクがあるため、運用方法に工夫が必要です。
 
 

インリード広告

インリード広告は、WebサイトやSNSなどコンテンツの間に表示される動画広告のことです。
たとえば、ネット記事の途中にある動画広告はインリード広告に該当します。
 
インリード広告の画面イメージ
 
インリード広告は、ユーザーが閲覧しているコンテンツとシームレスにつながっています。
コンテンツと閲覧していると自然に視覚に入ってくるためネガティブな印象を与えにくく、視認率が高い点がメリットです。
 
一方で、ユーザーが動画広告がある地点に到達しなければ目に触れる機会が減ってしまうのはデメリットだといえるでしょう。
 

【インフィード広告との違い】
 
インフィード広告とは、インリード広告と同様にWebサイトやSNSなどコンテンツの間に表示される広告のことです。
 
インフィード広告は配信フォーマットとして静止画と動画を選択できますが、インリード広告では動画しか選択できない点が大きな違いです。

 
 

インタースティシャル広告

インタースティシャル広告とは、Webサイトやアプリの切り替え・遷移のタイミングで表示される動画広告です。
 
たとえば、Webサイトを表示したときに画面に大きく表示される広告は、インタースティシャル広告に該当します。
 
インタースティシャル広告の画面イメージ
 
インタースティシャル広告は目に留まる機会が多く興味を持ってもらえれば、CVにつながりやすい点がメリットです。
動画広告を比較的大きく表示できるため、アピールしやすい側面もあります。
 
一方で、インタースティシャル広告の設定によっては、一時的にアプリやWebサイトを覆い隠す形になります。
ユーザーにマイナスなイメージを与えるリスクがある点は、デメリットだといえるでしょう。
 
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動画広告を活用する3つのメリット


 
動画広告の概要がわかったところで、動画広告を活用するメリットをご紹介します。
動画広告を活用するべきか判断するためにも、参考にしてみてください。
 

動画広告を活用する3つのメリット
  • 短時間に多くの情報を伝えられる
  • 広告の印象が残りやすい
  • 静止画では伝えられないストーリー・リアルさを共有できる

 
 

短時間に多くの情報を伝えられる

 
1つ目は、短時間に多くの情報を伝えられることです。
1分間の動画から伝わる情報量は、Webページに換算すると約3,600ページ分だといわれています。
Webページを3,600ページ読むには約180時間もかかるため、実際に行うことは難しいでしょう。
 
動画広告の情報量と同等のWebページの情報量の説明
 
動画広告ならユーザーを長時間拘束しなくても、多くの情報を伝えることが可能です。
 
たとえば、宿泊施設をアピールしたいときに周辺環境や各部屋の魅力、料理など宿泊施設の売りとなるポイントをすべて訴求するには複数の写と文章が必要です。
 
Webページやチラシにまとめると長文になり、途中で離脱することが考えられます。
 
動画広告なら10数秒の中に各部屋の動画や周辺環境の動画、食事などを多くの情報をまとめられます。ユーザーに訴求したい情報を過不足なく、短時間で伝えられるところは動画広告ならでのメリットだといえるでしょう。
 
 

広告の印象が残りやすい

 
2つ目は、広告の印象が残りやすいところです。
 
アメリカ国立訓練研究所が発表している「ラーニングピラミッド」を見ると、視聴覚を刺激する動画広告は静止画の2倍頭に残りやすいことがわかっています。
 
定着率に影響する行動
 
動画広告の掲載パターン2つ|イラストでわかりやすく解説」で触れたように、動画広告は数秒表示される、たまたまバナーに表示されて目に留まるなど日常の中で偶然目にするケースが多いです。
 
動画広告の印象が残っていればその場ではすぐに行動につながらなくても「後日検索をしてみる」「後日Webサイトを訪問してみる」など今後のユーザーの行動につながる可能性があります。
 
このように、印象に残る広告を出稿できることで、見込み顧客の創出や認知度拡大などの目的を果たせる点は大きなメリットです。
 
 

静止画では伝えられないストーリー・リアルさを共有できる

 
3つ目は、静止画では伝えられないストーリーやリアルさを共有できるところです。
静止画では商品の側面からの写真やサービスの利用イメージなど、商品やサービスの一部分しか伝えられません。
 
食べ物の広告なら焼き上げたばかりのシズル感やおいしそうに食べる様子など、購入意欲をそそるシーンを静止画に納めることは難しいでしょう。
 
動画広告は音や動き、ストーリー性をプラスできるため、よりリアルに商品やサービスのよさを共有できます。
 

【動画広告の例】

  • 飲食店:料理を作るところから食べるまでのストーリーを共有する
  • ホテル:ユーザー目線で施設を撮影し宿泊時のイメージを共有する
  • 自動車:自動車に乗って出かけるシーンを撮影し自動車を所有したときのイメージを共有する

 
たとえば、飲食店の動画広告の場合は料理を作るところから食べるまでのストーリーを共有することで、その場に行ったときの自分が想像しやすくなります。
 
「料理のこだわりが伝わる」「この空間なら行ってみたい」など興味を持ってもらうきっかけになるでしょう。
 

【動画広告はユーザーの悩みや不安の払拭にもつながる】
動画広告で扱うジャンルによっては、ストーリーやリアルさを伝えることでユーザーの悩みや不安を払拭できるケースもあります。
 
たとえば、メイク道具を探している女性が「自分に似合うのかな?」「使用感は?」など使い心地に悩みを抱えていたとしましょう。
 
動画広告でパーソナルカラーに合わせたメイク例やメイクシーンを共有すると、自分に合うのか判断する材料になります。自分に合うと判断できた場合は、購入意欲を高めることができるでしょう。
 
このように、ユーザーが抱いている課題の解決策を共有し購入意欲が高められるのも、動画広告のメリットのだといえます。

 
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動画広告を活用するデメリット


 
動画広告を活用するメリットが把握できたところで、気になるのはデメリットです。
動画広告を活用するデメリットとしては、下記の2つが考えられます。
 
事前にデメリットを理解しておくと対策を取りながら運用できるため、参考にしてみてください。
 

動画広告を活用するデメリット
  • ネガティブな声が一定数ある
  • 動画制作に時間と費用がかかる

 
 

ネガティブな声が一定数ある

 
動画広告は、一部のユーザーから下記のような声が出ているのも事実です。
 

【動画広告に関するネガティブな声】

  • コンテンツ視聴の邪魔になっている
  • 視聴したい内容ではないのにスキップできない
  • 突然表示されてビックリする

 
インストリーム広告は動画コンテンツの合間や冒頭に表示されることがあるため、煩わしさを感じる声があります。
 
また、動画広告によってはセグメント配信ができるものの、個人の細かな趣味趣向までは対応できません。興味のない動画広告に対しては、ネガティブな印象を持つケースもあるようです。
 
動画広告のジャンルとターゲットと配信パターン、プラットフォームの相性を考えながら、できる限りネガティブに捉えられない動画広告運用を検討することが大切です。
 

【動画広告のクオリティが低いとネガティブな印象を与えるリスクもある】
 
動画広告自体のクオリティが低いと広告の意図が思ったように伝わらず、ユーザーにネガティブな印象を与える可能性があります。
 
とくに動画広告は「動画広告を活用する3つのメリット」で触れたように、広告の印象が残りやすいです。ネガティブな印象が残ってしまうとあっという間に拡散されて、企業のイメージダウンにつながるかもしれません。
 
そのため、何となく動画広告を始めるのではなく、一定の質を担保した動画を制作したうえで動画広告の運用を開始するようにしましょう。

 
 

動画制作に時間と費用がかかる

 
動画制作には、どうしても時間と費用がかかります。
 
先ほども触れましたが、クオリティが低い動画はユーザーにネガティブな印象を与えかねません。
一定のクオリティを担保した動画を制作するには、撮影や編集にどうしても労力がかかります。
 

【動画広告に必要な費用の一例】

  • 動画制作費
  • 動画編集費
  • キャスティングやスタジオにかかる費用
  • ストーリー制作費

 
このように、一定の成果が見込める動画広告を制作するには、時間と費用が必要なところはデメリットだといえるでしょう。
 
YouTube広告の費用目安は下記で詳しく解説していますので、参考にしてみてください。

企業のYouTube広告費用は60万円~!制作・配信費用がわかる
関連記事 企業のYouTube広告費用は60万円~!制作・配信費用がわかる YouTube広告に挑戦する企業が増えている中、自社でも始めてみたいものの費用が気になっている担当者は多いのではないでしょうか。この記事では、企業がYouTube広告を運用するために知っておきたいYouTube広告の費用を左右する要素や目安となる費用をまとめてご紹介します。

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動画広告が向いているケース


 
動画広告は予算と負担感さえ問題なければ、基本的にはどのようなケースにも活用できます。
動画広告を活用したい目的が明確であれば、チャレンジしてみる価値があるでしょう。
 
一例として、下記のようなケースでは動画広告の活用が検討できます。
 

向いているケースの例理由
単価の高い商品やサービスをPRしたい場合自動車や住宅など価格の高い商品はじっくりと検討する傾向があるため情報量の多い動画で魅力を伝え興味を持ってもらう
商品やサービスの認知度拡大や想起率を高めたい場合動画広告のパターンによっては多くのユーザーの目に触れる機会があるため商品やサービスを知ってもらうきっかけになる
比較検討段階のユーザーに興味を持ってもらいたい場合「商品の使い心地が気になる」「サービスを利用するとどうなるのか比較したい」など検討段階のユーザーにリアルな情報を伝え判断材料にしてもらう

 
たとえば、動画広告は費用がネックになりますが、商品やサービスの価格が高ければ回収しやすくなります。
単価の高い商品やサービスを検討するユーザーは多くの情報を把握して比較検討する傾向があるため、情報量の多い動画で魅力を伝えると興味を持ってもらえる可能性があるでしょう。
 
また、動画広告はターゲットの段階に応じた訴求ができます。
まずはインパクトのある動画広告で潜在顧客を増やし、商品やサービスを詳しく紹介する動画広告で見込み顧客にアプローチするなどの使い分けも可能です。
 
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動画広告が向いているジャンル


 
動画広告は、基本的にはどのジャンルでも向いています。
 
そのうえでとくに向いているのは、シズル感や使用感を伝えたほうが購入意欲が高まるジャンルです。
また、情報量が多いほうがメリットが伝わるジャンルも動画広告がおすすめです。
 

【動画広告がとくに向いているジャンル】

  • 使用感が気になるジャンル(コス目の使用感、ファッションアイテムの着用感など)
  • シズル感がユーザーの購入意欲を刺激するジャンル(出来立ての料理など)
  • 情報量が多いほうがメリットが伝わる商材(健康食品やビジネス商材など)

 
一例として、ジャンルごとの動画広告の活用方法は下記のとおりです。
 

ジャンル動画広告の活用例
自動車・バイク
自動車・バイク
・実際の利用シーンや走行シーンを見せて利用するイメージを持ってもらう
・設備や外装などのこだわりを細かく伝えて興味を持ってもらう
例:日産自動車株式会社「【日産ルークス】WEBムービー「家族がぐっと近づく理由1」篇」
スポーツ
スポーツ
・野球場やゴルフ場などの広さ・設備をリアルに伝えて利用促進をする
・スポーツシューズやウェアなどスポーツ用品の使用感・使用シーンを伝え興味を持ってもらう
例:NIKE JAPAN「Nike Presents: JUST DO IT. なりふりなんて ft. Koharu Sugawara, Lauren Tsai, Aori Nishimura etc.」
ファッション・コスメ
ダイエット
ファッション・コスメ ダイエット
・ファッションアイテムやコスメを使用しているシーンを共有して使ってみたいと感じてもらう
・ダイエット食品やサプリメントは使用前と使用後の変化や成果を共有し興味を持ってもらう
例:Kao Japan「花王 メルト生炭酸泡体験 full動画広告」
飲食・食品
飲食・食品
・料理のシズル感を伝えて購入意欲を持ってもらう
・料理を作る過程やおいしそうに食べている様子を共有して興味を持ってもらう
例:スナックミー「おやつの定期便 snaq.me(スナックミー)|CM|『なんか見えた!』編」
ホテル・デパートなどの施設
ホテル・デパートなどの施設
・静止画では伝わらない施設の広さや見どころを共有して興味を持ってもらう
・ユーザー目線で施設を利用する動線を共有して利用したときのイメージを持ってもらう
・ホテルや施設のコンセプトを伝えて興味や関心を持ってもらう
旅行
旅行
・旅行先の四季折々の風景や魅力を迫力ある動画で伝えて興味を持ってもらう
・旅行での体験を動画で見せて興味を持ってもらう
・ハネムーンや卒業旅行などコンセプトごとの旅の様子を見せてターゲットに興味を持ってもらう
例:【松山市公式】観光PRチャンネル – matsuyama-sightseeing「きゅんです。松山旅【15秒Ver.】|松山市公式観光プロモーション動画」
転職・語学などのビジネス系
転職・語学などのビジネス系
・利用する前とした後の比較ができる動画(語学の場合は英語が話せるようになった様子など)を共有して利用時のイメージを持ってもらう
・利用者のリアルな声や実績を共有して興味を持ってもらう
・サービスの利用シーンを再現して興味を持ってもらう
例:ネイティブキャンプ公式チャンネル「CM「オンライン英会話No.1〜ALL1位〜」篇30秒ver」

 
自動車やバイク、スポーツ用品など趣味に関するするジャンルは個人のこだわりが強く、しっかりと情報収集したいニーズがあります。
短時間で多くの情報を伝達できる動画広告と相性のいいジャンルだといえるでしょう。
 
また、飲食店やホテル、ファッションなどのジャンルは、写真や文字だけでは利用時のイメージがしにくいです。
動画広告にすることでリアルな様子や使用感が伝えやすくなり、興味を持ってもらいやすくなります。
 
転職やコンサルティング、習い事などのビジネス系は、ユーザーが利用時のイメージを持てることが重要です。
動画広告なら利用時の様子やビフォーアフターなどを短時間に分かりやすくまとめられます。
 
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動画広告は基本的には外注での制作がおすすめ


 
ここまで、動画広告に関する基礎知識を解説してきました。
「動画広告にチャレンジしてみたい」「静止画広告よりも効果が出そう」と感じた方もいるでしょう。
 
動画広告は、基本的に外注での制作がおすすめです。
動画広告は動画のクオリティが重要ですが、ユーザーを惹きつける広告を制作するにはノウハウが必要です。
 
「どのようなストーリーで商品やサービスを訴求するのか」「どの角度からどのように撮影するのか」など動画広告に関する知識がないと、ユーザーが思わず見たくなる動画広告が制作できません。
 
それだけでなく動画広告は下記のステップを踏み制作しなければならないため、自社運用では手が回らなくなることが多いです。
 

【動画広告を制作するステップ】
 
(1)動画広告を作る目的や達成したい成果を整理する
(2)ターゲットを設定する
(3)ターゲットに合わせて伝えたいメッセージを複数作成する
(4)動画の構成と脚本を作成する
(5)メッセージに合う広告素材を撮影して編集する
(6)媒体に応じて動画サイズを調整する
(7)動画広告の配信結果をもとにPDCAサイクルを回す

 
毎月複数本の動画広告を制作し配信、運用するには外注を活用して、動画広告を継続できる基盤を整えることが重要でしょう。
 
「動画広告を始めたいけれど何からすればいいのかわからない」「自社の商品の魅力を引き出す動画広告を制作したい」など動画広告に関するお悩みは、お気軽にお問い合わせください。
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まとめ

 
この記事では、動画広告の概要や掲載パターン、活用するメリットなど動画広告の運用を検討するときに知っておきたい基礎知識をまとめてご紹介しました。
 
最後に、この記事の内容を簡単に振り返ってみましょう。
 
〇動画広告とは動画を利用した広告のこと
〇動画広告の活用目的は次の3つ

  • 商品やサービスの認知度の向上
  • LPやWebサイトへの誘導
  • 商品やサービスの理解促進

 
〇動画広告の掲載パターンは次のとおり
 

インストリーム広告動画コンテンツが再生された時にコンテンツに割り込み再生される動画広告
・プレロール:動画が開始する前に再生する広告
・ミッドロール:動画コンテンツの途中に割り込み再生する広告
・ポストロール:動画終了後に再生する広告
アウトストリーム広告広告枠に表示される動画広告
・インバナー広告:Webサイトの広告配信枠に表示される動画広告
・インリード広告:WebサイトやSNSなどコンテンツの間に表示される動画広告
・インタースティシャル広告:Webサイトやアプリの切り替え・遷移のタイミングで表示される動画広告

 
 
〇動画広告を活用するメリットは次の3つ

  • 短時間に多くの情報を伝えられる
  • 広告の印象が残りやすい
  • 静止画では伝えられないストーリー・リアルさを共有できる

 
〇動画広告を活用するデメリットは次の2つ

  • ネガティブな声が一定数ある
  • 動画制作に時間と費用がかかる

 
〇動画広告は時間と費用さえ問題なければどのようなジャンル・ケースにも向いている
〇動画広告は基本的に外注での制作がおすすめ
 
動画広告は市場規模が拡大し続けており、注目されている広告手法です。
動画広告のメリットを最大限に活かす動画広告を始めてみたい方は「株式会社ファインドスター」にお気軽にお問い合わせください。
 
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