左脳は論理を、右脳は感情を扱うと言われていますね。
2つの脳の役割分担が、左右の「視界」と密接に関係することが分かってきました。
広告の紙面レイアウトを考えるうえで、押さえておきたい脳の機能について調べました。
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目次
比較テストで軍配!「両脳型」広告とは?
ある書道教室の折り込みチラシの事例です。
チラシのウラ面は共通、オモテ面だけ差し替えて、以下の3パターンのテストが行われました。
1.左脳型:言語的表現(コピー)で、機能面を重視
2.右脳型:感性的表現で、ビジュアル面(イメージ)を重視
3.両脳型:コピー・ビジュアルがバランス良く表現されている
最もレスポンスが多かったのが、3の両脳型だったそうです!
(※どんなチラシか気になる方は、↑の本の79ページにて)
ちなみに、反応のあった人は、3の両脳型では男女同数でしたが、1の左脳型は男性が、2の右脳型は女性が多かったそう。
(やっぱり女性には、感性的な表現が響きやすいのかもしれませんね。)
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左脳と右脳、人間の脳の特性を理解すると・・・
広告でも“感情”と“論理”の両方の要素を、バランス良く混ぜ合わせるのが大事。
これについては、原理としてはわかったのですが、では、
「広告を作るとき、どうやって情報を配置していけばいいのか?」
そんなことを考えていたときに、脳科学について面白い知見を見つけたので、紹介いたします。
人間の脳はご存知のとおり、左脳と右脳にわかれています。、
・左脳=論理
・右脳=感情
を司ると一般的には言われますが、その役割分担が左右の「視界」と、どうやら密接に関わっているらしいのです。
人間の脳の構造上、左目から入った情報は右脳に、右目から入った情報は左脳へと届きます。
(参考:MSDマニュアル家庭版)
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この顔、「男女どちらに見える!?」
私たちがその瞬間で切り取った視界のなかで、左側にあったモノが、右脳へと届く。
すると・・・
右脳に届いた電気信号、つまり左目から受け取った視覚情報は、感覚的に処理されやすいのです。
左側にあるものが、全体の視覚イメージを決める。
この傾向は、人の「顔」を素材にしたある実験でも明らかにされています。
男性の顔の半分と女性の顔の半分を合わせた、合成写真を作ります。
これを見せて、「男女どちらに見えるか?」を聞いたところ・・・
顔の左側が女性的であれば、全体として女性的に見える。
左側が男性的であれば、全体として男性的に見える。
そう多くの人が答えるそう。
つまり、左側に見えるパーツが全体のイメージを決めていたのです。
(参考:顔は右脳が判断するのか )
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写真やイラストは、左右どちらに置けばよい?
これまで分かったのは、紙面の左側にある情報は右脳に取り込まれて、感覚的に処理されやすいということ。
そうすると…
ここで広告紙面の話に戻ります。
・写真やイラストなど直感的なコンテンツは、左側に配置していた方が、脳にとりこまれやすく、
・逆に、成分解説のコピーなど論理的な内容は、右側にあった方が、左脳で処理してもらいやすいのかもしれません。
思いつくままそんな仮説を立てて、弊社にストックしてあったタブロイド型フリーペーパーを調べてみたところ…
・左側:写真
・右側:コピー
というレイアウトの広告、確かにやっぱり見つかります!
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“体験談型”のレイアウト、共通点は?
たとえば、「話題の“塗るボトックス”」と題した美容液の広告。
B4縦長の紙面を広げると、“パッと見”で映るのが、左上に配置された体験者(女性・40歳)の写真です。
「プチ整形した?」
「いいえ、塗っただけよ(笑)」
というインパクトのある台詞とともに、目に飛び込んできます。
右側に目をやると、その体験者に美容ライターが取材した文章が。
興味を持ったお客様に、じっくりと読み込んでもらおうという意図でしょう。
タブロイド紙で特に多い、体験談をメインとした広告。
このように「左上に写真」「右側にメインコピー」「左下に商品写真+オファー」という構成、よく見られますね。
もちろん、写真が右側や中央に配置されている広告も多々ありますし、左右どちらの面に載るかでも、視界への映り方は変わると思います。
「どの構成がよいか?」はケースバイケースでしょうが、この右脳(感情)・左脳(論理)の働き。
コンテンツや紙面構成を考えるうえで、頭に入れておきたいなと思いました。
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