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「若見え」の広告。50代女性がほめられて嬉しいのは、夫?友達?子ども?

基礎化粧品や美容サプリでは、見た目は若々しい女性が「実は53歳だった!」というタイプの広告がよく見られますね。
この「若見え」の広告、数多くの競合の広告に埋もれずリアリティを感じてもらうためには、どうすればよいでしょうか?
女性が「誰から若く見られると嬉しいか?」の調査レポートの結果から、分析しました。

「これでも私、○歳です」 見た目と年齢のギャップで・・

 

基礎化粧品や美容サプリでは、体験者の年齢に着目した広告が、よく見られますね。
たとえば・・・

 

・こう見えて?歳です
・若見えNo.1 52歳
・見た目年齢51歳 実年齢66歳

 

 

見た目は若々しい女性が、「実は○歳だった!」というギャップで、「これを買えば、私も・・!」という気持ちを刺激してくれます

 

このような「若見え」と呼ばれるタイプの広告、数年前から様々な会社が出してきたということは、売れやすいのでしょう。

 

ですが、、同じタイプが「これでもか!」というくらい、増えてしまっているのも事実。

 

 

女性なら誰もが、心の奥で持っている(?)、「いつまでも若く見られたい!」という願望。

 

たくさんの広告に埋もれずに、この気持ちのスイッチを上手に押すためには、どうすればよいのでしょう?

 

 

「見た目」や「年齢」の話題が出る、“生活シーン”は?

 

そんなとき、以前に教わったなと思い出したのが、

 

「ターゲットが、日々の生活のなかでリアルに体験する状況を、広告のなかで再現してあげるのが大事」という言葉です。

 

 

とすると、中高年の女性は・・・

 

・「いつ?」「どこで?」「誰と?」
・見た目や年齢についての話題が出るのか?
・ほめられると嬉しいのか?

 

そんなことを考えていたとき、面白い調査を見つけたので共有しますね。

 

女性の見た目年齢・気持ち年齢調査(2010年/全国)

 

 

この調査では、「あなた自身の“気持ち年齢”は?」や「実年齢に対して、上下どちらで見られることが多いか?」など、興味深いアンケート調査が載っていました。

 

なかでも面白かったのは以下の質問です。

 

 

 「3位:自分の子ども」「2位:夫・彼」「1位:○○○○」

 

【質問】
あなたが特に「若いと思われると、うれしく感じる」人は、どのような人でしょうか?
「特にうれしく感じる」人を3人まで選んでください

 

 

やっぱり一番気にするのは異性の目だから、「1番は、旦那さんか彼氏なんだろうな」と女ゴコロに疎い私は想像・・・

 

 

たしかに、私と同じ20代では、1位が「夫・彼」。
2位が「同世代の友人・知人」、3位が「年下の女性の友人・知人」だったのですが・・・

 

 

実は、この1位と2位が30代になると逆転!

 

50代では、以下の順位になっていたのです。

 

・1位:同世代の女性の友人・知人(62.1%)
・2位:夫・彼 (47.9%)
・3位:自分の子ども (44.7%)
・4位:年下の友人・女性 (31.1%)
・5位:同世代の男性の友人・知人 (28.4%)

 

 

「主人に褒められた」「彼に肌が滑らかになったと言われて」・・・

 

年齢が高くなるにつれて、「夫・彼」の割合が下がる一方、「同世代の女性の友人・知人」はずっと高い割合をキープ。
そして「子ども」の比率も上がっています。

 

結婚してから年月が経つと、夫はあまり気にされなくなってしまうのか…?
とさびしい気持ちになりつつ、
(まだ結婚できていないのですが・・・)

 

 

そういえば!と思いあたったのは・・・

 

広告に出てくる「生活シーン」の、年齢による違いです。

 

 

「めったに褒めない主人が、『最近キレイになったんじゃない?』だって。自分に自信がもてました」

 

「肌がツヤツヤして日中何度もほっぺを触っちゃいます。彼からも肌が滑らかになった言われて嬉しいです。」

 

↑のように、ECサイトでは夫や彼からの言葉も見つかりつつ、これが新聞や雑誌など紙媒体に載った、中高年向け商品だと・・・

 

 

「テニス仲間」「同窓会で」「息子の一言に感激」・・・

 

「今では友達に誘われた2回のテニスにも積極的に参加するようになって、毎日がとても充実しています。

 

この前、『肌がキレイね、うらやましいわ』とテニス仲間が私の肌を触りながらほめてくれたんです。
肌に自信が持てるっていいですね。」(化粧水)

 

と登場するのが、女性のテニス仲間に。

 

 

1年前に発刊した、くり返し出稿されている(=売れている)広告を調査したレポートでも、女性の知人や子どもが多く登場していました

 

 

・今は愛犬リリーとの散歩が一番の楽しみ。だって「樋口さんきれいになった」と声かけられるんですよ。(コラーゲンゲル)

 

・20歳の息子から、「お母さん最近、若く見えるよ」と言われたり、同窓会に行った時も、「わぁ、肌キレイになったのね。
エステか何か行ってるの?」と聞かれたり(コラーゲンサプリ)

 

・「ママ、お肌がぷるぷるだね」息子の一言に大感激!
(プラセンタサプリ)

 

(「Findstar通販ニュースレター 第3号」より)

 

 

 ターゲットの具体的な“生活シーン”に寄り添った、体験談を

 

ターゲットが「いいな!」と羨ましがったり、「わかる!」と共感してくれそうなエピソードを、上手に聞き出せているんでしょうね。

 

 

はっきりとした効果を言えないとき、ポイントになるのは、「商品を使ったら、私がどう変われるか?」をイメージしてもらうこと。

 

ターゲットの具体的な“生活シーン”に寄り添った形で、広告の素材を探し選んでいく力が大事なのかもしれません。

 

 

彼女たちがどんな場面で、美容や健康について思い浮かべるか?
リアルに悩みを実感するか?を、もっともっと理解していかなければ
!と気持ちを新たにいたしました。

 

皆さまもぜひ、リサーチしてみてくださいませ!

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