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新聞折込チラシのデザインのコツは?チラシ制作で見えたポイントを解説

新聞折込チラシのデザインでは、ひと目で伝えることや行動喚起することを重視しましょう。「読みやすくなるような視線誘導」や「お得感・限定感を入れる」などがコツです。弊社が支援してきた中で見えてきた新聞折込チラシのデザインに関する考え方やコツ、配布にかかる料金を解説します。

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新聞折込チラシの制作で重要な考え方

 
新聞折込チラシを実際にデザインする前に、制作時におさえておきたい考え方を解説します。
 
新聞折込チラシの制作では、「ひと目で伝える」「行動喚起する」ことが重要です。なぜなら、「顧客にチラシの内容を把握してもらい、かつ来店や購買などのアクションを実行してもらうこと」がチラシを配布する目的のためです。
 
この章では、それぞれ具体的に何を考えればよいのかを説明します。
 
 

ひと目で伝える

 
まずチラシを手に取った人は、読むかどうか・自分に関係があるかを直感で判断します。判断し終えるまでにかかる時間は一般的に3秒といわれていますが、実際はそれより短いでしょう。そのため、0.2秒で伝わるくらい、ひと目で重要な内容がわかることが重要です
 
ひと目で伝わるようにするには、以下の3つポイントを押さえましょう。

  • 「何を」伝えるのかを明確にする
  • キャッチコピーとデザインの相性をチェック
  • キャッチコピーが目に入るようにする

 
それぞれ、説明していきます。
 
 

「何を」伝えるのかを明確にする

 
たとえば店舗集客のチラシであれば、顧客のベネフィット(≒得られる価値)が瞬間的にわかるようにしましょう。「〇〇専門店」や「xx日オープン」、「▲▲駅から徒歩2分」など、競合と差別化できる強みや読者に役立つ新情報を強調します。
 
通販商材のように、読者のニーズや課題を喚起する必要がある場合は、「何の悩み・ニーズ」が「どのように解決しそうか・満たされそうか」を伝えるのが効果的です。たとえば「去年の服が入らない」や「最近目がかすむ」という悩みを提示し、一緒に健康食品やサプリメントのビジュアル(解決する手段)を見せる、といったイメージです。
 
 

キャッチコピーとデザインの相性をチェック

 
「キャッチコピーに合った画像や素材を使っているか」もチェックしましょう。たとえば「これ1本ですべて解決」とキャッチコピーに書いているのに、複数の商品が並んでいる画像を用いると、違和感が生じて説得力が下がってしまうため注意しましょう。
 
 

キャッチコピーが目に入るようにする

 
「キャッチコピーが見にくくないか」もチェックしましょう。「背景色と同化している」、「フォントサイズが小さく目に入りづらい」などの問題があると、重要な内容が伝わりません。弊社では、背景色と同化しないようにしたり、文字を大きくしたり装飾することで、キャッチコピーが目立つようにするのをおすすめしています。
 
 

行動喚起する

 
新聞折込チラシを制作する際に重要な考え方の2つ目は、チラシで行動喚起することです。売上アップを目的に配布するため、「買う」や「来店する」といったゴールまで到達しているかが、最終的に良いチラシかどうかを決めます。スムーズに購入につなげるため、読んだ人がチラシを見た際に知りたいことを過不足なく伝える必要があります。内容が多すぎると読みづらいですし、足りないと行動に至りません。
 
行動喚起につながる効果的な手法を3つ紹介します。
 
行動喚起するためにチラシで重要なポイント3つ
 
 

1.ネガティブな懸念を払拭する情報を入れる

 
1つ目は、ネガティブな先入観や懸念を持ちやすい商品・サービスの場合は、それが払拭されるような情報を入れること。
 
たとえば、最近は消費者のリテラシーが高まっているため、広告の内容を疑う消費者も増えてきています。そのため、説得材料として「研究結果」や、「成分の詳細説明(どのような成分でどのような効果が期待できるか)」「SNSに投稿されている顧客の声」などを伝えると良いでしょう。
 
 

2.差別化を図れる情報を盛り込む

 
2つ目は、日用品のようにすでに競合商品を使っている可能性が高い場合は、差別化を図れる情報を盛り込むこと。「他社よりも優れていること」や「他社にはない悩みを解決する手段」を提示することで、現状に不満を抱えている顧客が競合から自社商品へ切り替える可能性が高まります
 
具体的には、「ブランド力」や「老舗の強み」、「自社ならではのサポート体制」などの情報を入れると良いでしょう。ただし、競合商品を名指しした上で、自社の方が良いという内容をチラシに載せてしまうと、比較広告※になってしまい、法律違反になるので気をつけましょう。
比較広告|消費者庁
 
 

3.お得感を提示する

 
3つ目は、購入を迷っている人向けに最後の一押しとして、限定価格やセール、全額返金保証といったお得感を提示することです。
 
SBペイメントサービスが化粧品を購入した消費者を対象に、『商品ブランドの公式サイト・アプリで購入した理由』を調査したところ、「ポイントが貯まる・使える」と「お得に買える特典がある」が上位2回答を占めており、消費者がお得感を重視していることがわかりました。調査結果より、限定価格などの提示は効果的と言えるでしょう。
 
出典:「消費者が公式サイトやアプリで商品を購入する理由は安心・お得感! SBペイメントサービス
 
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折込チラシのデザインのコツ7つ

 
やみくもに新聞折込チラシをデザインしても、「費用をかけた割に十分な効果を得られなかった」という事態になってしまいます。集客や購入などの成果につなげるために、チラシ作成の際に意識したい新規獲得につながるデザインのコツを7つ紹介します。
 

 1. 読みやすいよう視線を誘導する
 2. 縦書きと横書きを使い分ける
 3. 電話番号や価格などはオモテ面に
 4. お得感・限定感を入れる
 5. キャッチコピーのサイズを大きくする
 6. 店舗やブランドのイメージに合ったトンマナにする
 7. 強調する要素を絞る

 
 

1.読みやすいよう視線を誘導する

 
新聞折込チラシでは、視線の誘導が大事ということを知っている人は多いでしょう。視線誘導で用いられるケースが多いテクニックを3つ紹介します。
 
1つ目は、Nの法則・Zの法則です。
 
Nの法則とは、 縦書きレイアウトにおいて視線がNの形で移動する法則を意味します。一方でZの法則とは、横書きレイアウトにおいて視線がZの形で移動する法則です。
 
スムーズな視線移動を促す方法として、
・読み始めとなる位置の要素を強調して目を引く(例:文字を大きくする)
・読み終わりの位置に次のアクションにつながる内容を入れる
といった方法があります。
 
たとえば、N型の場合、視線が集中しやすい「右上」にキャッチコピーのような特に伝えたい要素、読み終わりの位置である「左下」に電話番号やQRコードなどの行動を促す要素を配置するのがおすすめです。
 

視線の流れ

視線の流れ


2つ目は、共通の色・形を用いたレイアウト作成です。一般的に、人は同じ色・形を目で追う傾向があるため、レイアウトを作る際に意識すると良いでしょう。
 
たとえば重要な箇所に同じイラストを繰り返し用いることで、注目してほしい箇所に視線を集めたり、チラシ全体の統一感を演出したりできます。
 
 
3つ目は、チラシ上部にキャッチコピーを配置すること。最初に読み手の興味を引いてから細かい情報を伝えると頭に入りやすいため、中央より上にキャッチコピーを配置することで、最初に興味を持たせられるため、後半部分も読みやすくなりチラシの内容が効果的に伝わります。
 
 

2.縦書きと横書きを使い分ける

 
キャッチコピーの長さやビジュアルのバランス、説得要素の量に応じて、縦書きと横書きのレイアウトを使い分けることもコツです。
 
説得要素の文章が長いケースは「縦書き」、ビジュアル画像の写真や図解を多く用いるときは「横書き」であると、チラシ全体が読みやすくなります
 

横書きと縦書きのチラシのイメージ

横書きと縦書きのチラシのイメージ


また、対象者の年齢層に応じて縦書きと横書きを使い分けるのも効果的です。
 
高齢者がターゲットの場合、一般的に小説や新聞などを読み慣れているため、縦書きレイアウトが適しています。一方で若年層の場合は、ノートやメールなどを横書きで書く習慣があるため、横書きレイアウトのほうが見やすいといわれています。
 
上記以外に、縦書きと横書きがそれぞれ適しているケースを下記に示しましたので、チラシ作成時の参考にしていただけますと幸いです。
 

レイアウト適したケース
縦書き・和風のチラシ
・和風の商材を紹介する
・高齢者層向け
横書き・英数字が入った文章(電話番号やURLなど)を記載する
・情報を箇条書きにする(小さく分ける)
・写真などで掲載する商品数が多い

 
 

3.電話番号や価格などはオモテ面に

 
電話番号や価格、店舗の地図などは、来店や購入につながる情報です。そのため、読者の目に留まりやすいオモテ面に記載しましょう。裏面に記載すると、オモテ面だけしか見なかった読者を取りこぼすおそれがあります。
 
実際、弊社が通販企業を支援する中でチラシを制作する際は、基本的にオモテ面に電話番号やオファー価格、申込みハガキなどを入れるようにしています。
 
 

4.お得感・限定感を入れる

 
行動喚起するためにお得感が伝わる表現をチラシに入れるのは効果的です。ただし、消費者がそのチラシに興味を持つかどうかは一瞬で決まるので、記載していたものの気付いてもらえなかったとならないためのポイントを2つお伝えします。
 

お得感・限定感に気付いてもらえるようデザインを工夫する

文字サイズを大きくしたり色を変えたりすることで目に留まるよう工夫します。
 
たとえば赤やオレンジなどの暖色系は、購買意欲を高める効果があるため、割引や限定価格を伝える際に効果的です。ただし、最適な色使いはケースバイケースであるため、チラシ全体の雰囲気やブランドカラー、ターゲットが見やすいか・好ましいと感じるかなどを複合的に考えるようにしましょう。
 

文言を工夫する

また、セールやキャンペーン、初めての方限定などのフレーズを強調し、限定感を出すことも折込チラシによる集客効果を高めます。
 
身に覚えがある読者の方もいるかと思いますが、希少・手に入らないかもしれないと思うと人はより価値を感じやすくなります。そのため、限定感を伝えると問い合わせや来店などの行動につなげやすくなります。
 
限定感をアピールするキャッチコピーは、以下のようなイメージです。

  • このチラシを見た人限定で〇〇を販売
  • 数量限定で〜%割引
  • 〜日までの期間限定で〜%割引
  • 先着〇〇名様限定で〜%割引
  • 会員限定で〜を提供

 
訴求内容や商材、ターゲットに合わせて最適なキャッチコピーを選びましょう。
 
 

5.キャッチコピーのサイズを大きくする

キャッチコピーのサイズテスト
 
新聞折込チラシの反応率を高める方法は多岐にわたりますが、特にシンプルで実践しやすいのが「キャッチコピーのサイズを本文よりも大きくすること」です。サイズを大きくする理由は、キャッチコピーを目立たせるためです。
 
通常、キャッチコピーを目立たせようとすると、ベースと異なる色を使う、フォントを変更する、などの方法があります。
 
しかし、こうした方法は統一感がなくなることで伝わりにくくなったり、ガチャガチャした見た目になることでブランドを毀損するリスクがあります。実際に弊社が支援する大手メーカーでも、ブランドイメージを守るため使用色が限られたり情報を詰め込むことが難しいケースは多いです。
 
そこで弊社では、普段から本文とキャッチコピーに多少の差はつけていますが、通常よりもさらにサイズを大きくする施策を行いました。その結果、色やフォントを変更しなくても、反応率を高めることができました
 
 

6.店舗やブランドのイメージに合ったトンマナにする

 
店舗や商品、ブランドのイメージに合うトンマナにすることも、チラシ配布による集客効果を高めるために重要です。一貫性がないと読者に不信感を与えてしまい、来店などの成果に結びつきにくくなるためです。
 
なお、ブランドのイメージと広告に一貫性を持たせることで、ブランド認知度の向上や顧客との良好な信頼性の構築などを見込めます。
 
では、統一性を持たせるためには何を注意するとよいのでしょうか。以下に「新聞折込チラシのどこで印象が変わるのか」をまとめましたのでチェックのポイントにしていただければと思います。
 
<チラシの印象が変わるポイント>

  • 原色 or 馴染みの良い色、など色のイメージ
  • 使う色の数
  • 余白の量
  • フォントの種類
  • ロゴ・社名のインパクト

 
チラシのトンマナが合っているチラシ・合っていないチラシを具体的にイメージするために、具体例を出して説明します。
 
たとえば、「洗練された高級化粧品」をイメージしたチラシ制作をするとします。もしここでフォントをインパクトの強い赤文字やポップで太いゴシック体などを使った場合、「洗練された」「高級」とは異なるイメージになるでしょう。
 
チラシを受け取った人が商品に対して抱くイメージとチラシの印象が一致しづらくなり、集客効果が低下する可能性も。ブランドのイメージと一貫性を持たせるならば、柔らかいフォントや落ち着いた色を用いるのが好ましいでしょう。

トンマナが合っているチラシのイメージ

トンマナが合っているチラシのイメージ


実際、弊社が新聞折込チラシの制作を支援する際も、店舗やブランドについてどのようなイメージを伝えたいかによって、トンマナを変えるようにしています。
 
 

7.強調する要素を絞る

 
強調する要素を絞ることも大切です。伝えたい情報をあれもこれもと欲張って入れたり、すべての要素を強調したデザインにすると、重要なところが伝わらない・見づらいなどの事態となり、届けたいターゲットに読んでもらえないおそれがあるためです。
 
新聞折込チラシを作成したら、キャッチコピーや商品画像、オファーなど、強調したいところに目が止まるかどうかを見直しましょう。特に目立たせたい部分のフォントサイズを大きくしたり、色を濃くしたりすることで、視線がそこに集中するように設計しましょう。
 
また、あえて余白を作ることも、見やすさを高める上では重要です。各要素間の余白が少ないと、個々の要素が完璧でも見づらいチラシとなってしまうためです。
 
ここまで様々なデザインのコツを紹介しましたが、一番のポイントは

「対象とする顧客に『ひと目で伝わる』かつ『読んだ後に行動につながる』チラシになっているか」を軸にデザインすること

です。
 
また、デザインのコツを押さえるのも重要ですが、前提として「誰に向けたものなのか」をしっかりと考え抜くことも、反応率の高い新聞折込チラシを作るためには欠かせません。
 
チラシを作る際の各プロセスの詳細は、以下の記事で紹介しています。参考にしていただけますと幸いです。
 

効果の高い販促チラシを制作するには?作り方のコツや注意点を解説
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新聞折込チラシの料金は?

 
新聞折込チラシの送料は、1枚あたり3円〜6円ほどかかります。ちなみに、販促用で用いられるその他広告でかかる送料は以下のとおりです。
 

広告の種類1枚あたり送料
同封6円〜15円
同梱8円〜25円
新聞折込チラシ3円~6円
新聞掲載1円
フリーペーパー1円

 
同封・同梱チラシと比べると安いものの、新聞掲載やフリーペーパーと比べると数倍ほど高い傾向があります。本記事で紹介した考え方やコツを踏まえて、費用対効果の高い新聞折込チラシを作成することが重要と言えるでしょう。
 
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まとめ

 
新聞折込チラシの送料はポスティングやフリーペーパー、新聞掲載と比べると安くはありませんが、デザインを工夫すれば費用対効果を高めることができます。ひと目で伝えることや行動喚起することを意識して、本記事で紹介したデザインのコツを押さえるようにしましょう。
 
 
弊社では、新聞折込チラシの制作から配布、効果測定まで一貫した支援も行っています。今回お伝えした考え方やコツを押さえて、各社のビジネスモデルや商材に最適なチラシの制作をお手伝いいたします。チラシによる集客でお困りの際は、ぜひお気軽にご相談いただけますと幸いです。
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